

こんにちは。
手元に一冊のご紹介したい本があります。
この度、美術家 澄 敬一さんのご好意により、澄 敬一 作品集 『push me pull you』をMOROcraftにて販売させていただきます。
『push me pull you』
Sumi Keiichi
著者 / 澄 敬一
¥4800+税
企画・構成 / 山口信博
デザイン /堀江久実
撮影 / 大友洋祐
翻訳 / ルイス・テンブラード
発行者 / 篠本拓宏
発行所 / トータス・アンド・カンパニー
初版 1000部 限定 2017年 1月
A4サイズ 128ページ 日英対訳 ドイツ装



5月にロスアンゼルスのセレクトショップ TORTOISEで開催される個展のための作品集です。ロスにさきがけ、目黒のクラスカにて出版記念の展示も行われていました。2002年から現在までの作品をあらためてじっくり見ることができました。
このような機会を頂けましたこと、
澄 敬一 様、松澤紀美子様に改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました。

僕が雑誌のGINZAをみて池尻大橋のpush me pull youをたずねたのは 2002年のこと。澄さんはとても気さくにコーヒーか紅茶?ときいて白磁の器でもてなしてくれた。ちょうど内装に関わったアパレルブランドがモエ・エ・シャンドン新人賞やら毎日ファッション大賞新人賞を受賞された後で、その日の店内はそんな話題も飛び交っていた。その時の光景は昨日のことのような、すごく前のような感じだけどはっきり覚えている。その時サラリーマンにあきあきしていた僕には、その場所の人、もの、ことばの発する空気感は夢の中にいるようだった。
おさえられたトーンと繊細な作品、軋む床の音。洗われた木とアルミのマットな質感と北欧の家具梱包布、ベッドスプリング、蛇口をひねると点灯するほのかな明かり、ルフトハンザ航空のスプーン、リネンのワンピース、書棚のある部屋、ダウンライトの滑車を引く澄さん。自分にとって何かを確信し、何かに寂しさを覚え興奮して帰路についた。15年たって澄さんは美術家としての人生を歩み、僕はやっと古道具屋をはじめた。澄さんにゆずってもらったデンマークの半透明な白いランプシェードは僕の後ろの棚で店を眺めている。澄さんとの再会は古道具屋をはじめてまもなくおとずれた。何を話したかは覚えてないけど、変わらない澄さんはそこにいた。骨董市で顔を合わす度に話しかけていただけるようになった。人生読めない。そんな澄さんにお願いして、今回出版された『push me pull youかを僕の店に置かせていただくことができた。
店をはじめてからひっそりと置いていた●『二人の仕事』澄 敬一 × 松澤紀美子 2007年
●『裸形のデザイン』
大西静二 /著 大友洋祐 /写真 2009年
も御一緒に店頭にて紹介させていただきます。とても嬉しくあたたかい気持ちになりました。
ありがとうございました。
決して自己満足でなく、書物ではありますが、全ての人に作品を見ていただきたい気持ちでいっぱいです。すべての古物、アート、詩、音楽、book loversに見ていただきたい一冊です。
詳しくはこちらのブログまで
🔴petit-culの日記

●『二人の仕事』2007年
澄 敬一 × 松澤紀美子
著/澄 敬一 × 松澤紀美子
¥2200+税
企画・解説・アートディレクション/山口信博
写真 /大沼ショージ
装幀・デザイン/ 山口信博 + 大野あかり
翻訳 / R.I.C 出版
編集 /大谷道子
協力 /大西静二 、見永春彦、見永エミ、渡辺有子
印刷・製本 /ルナテック
発行者/ 黒田康夫
発行所 /株式会社 ラトルズ

●『裸形のデザイン』2009年
大西誠二 / 著
大友洋祐 / 写真
¥1904+税
編集 / 澄 敬一
アートディレクション / 山口信博
装幀・デザイン / 山口信博+大野あかり
発行者 /黒田庸夫
発行所 /ラトルズ







ベルガモ/静岡/カリフォルニア州に住む男性3人を、
散文的な詞と、現地ベルガモで収録した
映像と音の断片的な記録などを使用して、
人生に必要な「歌」「踊り」「詩」「文学」へ誘う。
唸るような息を吐きながら、机に向かう孤独に埋もれた数学者(+5)
海のない地図を祖父から受継いだ、小さな天文学者が宇宙を眺める(Sealess Map)
絵画のように、光をあてる
音楽は、芸術だ




ローズマリーに埋もれる綾部さん。



綾部 健司
1982年5月東京都生まれ、流山で育つ。
兄の影響でギターをはじめ、
2002年、バンドのギタリストとしてインディーズデビュー。
メンバーの脱退を経て解散後、
主にツアーギタリストとして活動を続ける傍ら
自身が中心となり3ピースのインストバンドU&DESIGNを結成。
その後成り行きでフロントマンとなり歌いはじめる。
また、幼い頃からの愛読家の側面が頭角を現し、詩の世界観が評価される。
2010年には堂島孝平氏をプロデューサーに迎え、
U&DESIGN 1stアルバム【1/3 1/3 1/3】を発売。
LIVEに定評があるが、あくまでも自身のペースを貫き現在は年に1度ほど。
リズム隊は演奏家としても活躍の場を広げている。
また同時にソロライブを定期的に行ない
バンドサウンドとはまた違った、壮大で繊細な世界観を魅せる。
2012年、UNCHAIN谷川正憲と作家ユニットとなる
ジェームスアンドチャーリーを結成・2枚のミニアルバムをリリース。
コピーライティングや作詞提供などの作家活動を続ける傍ら、
イタリアのベルガモに長期滞在したことをきっかけに作品制作に取り組み
この度初のソロアルバムとなる「3人の1日」を発売。
古道具と品々
MOROcraft (モロクラフト)
〒328-0037
栃木県栃木市倭町10-3
TEL/FAX 0282-21-8838
営業時間AM11:00~PM7:00
定休日 水曜日と毎月3日
店頭のみクレジット可
フェイスブック https://www.facebook.com/morocrafttochigi
インスタグラム https://www.instagram.com/morocraft/
※通信販売も行っておりますので気軽にお問い合わせくださいませ。
(Email ) lovepeacesmile29@gmail.com まで


今日のご紹介は全国巡回展「舟越桂 私の中のスフィンクス」
栃木市周辺の方はやった!
館林に来ます。
41年を迎えた日本橋の西村画廊さんを経て、只今、兵庫へ滞在中。
●群馬県立館林美術館 9/19(土)~12/6(日)
そこで販売もされる公式図録兼書籍 求龍堂 ¥2300+税
MOROcraftでも販売していますので、よろしければどうぞ。
詳しいことは
舟越桂公式ウェブサイトはこちら

寄稿:小川洋子(小説家)、星野太(美学/東京大学・特任教授)
6/27~兵庫県立美術館、群馬県立館林美術館、三重県立美術館、新潟市美術館を巡回中。
展示の内容は2004年から始まるスフィンクスシリーズをはじめとする異形の系譜に光を当てるとともに舟越桂さんの全体像を提示するものとなっているそうです。
全体の構成ではこれまでの制作を3期に分け
1980年代~90年代初めまでの第1期(まだ異形性はほとんどみられない)
90年代初めから2000年代初めまでの第2期(胴体が山に譬えられたり、頭部と胴体の背腹が逆になったり、ヤヌスや双頭であったりと徐々に異形があらわれる)
それ以降から現代までの第3期は裸体が重要なモチーフになるとともに、半人半獣、雄雌同体のスフィンクスシリーズに顕著なように異形性も高まる)








それより黙っていよう。
最初に、静けさを集めるのだ。
「人生の午後のある日」より
昨日のニュースで知った。
5月3日に詩人の長田弘(おさだひろし)さんがご逝去された。
僕は雑誌「住む」の連載を楽しみにしていた。
長田さんの詩から伝わる丁寧な言葉の選び方や響きからおそわったことは多い。
先月4月に「長田弘全詩集」が発売された。
「最初の詩集から50年、18冊の詩集、471編の詩を収める唯一の完成版」と帯にある。
うちの店にも長田さんの詩集を置きたいと、みすず書房さんにご連絡していたところ、「4月に全集がでるので」とのことで待って4月に3種類だけ入荷していた。
普段、詩とあまり接することのない僕が、詩から何かを気づかせてもらったり、言葉ってきれいだなと最初に思わせて頂いた方だ。
僕は詩は朗読より本で読むのが好きだし、長田さんの詩にあるようにおいしいコーヒーはひとりで飲みたいと思う。自分と重ねて共感できることもたくさん。詩にかんじる都会的な品や自然のこと、平和のことなどいろいろあこがれる。
「自分のこころのなかに失いたくない言葉の蓄え場所をつくりだすのが、読書です」
「蓄え場所」 大事ですよね。
ありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

さて、
大好きな絵を描くアートディレクターの渡邉好重(わたなべよしえ)さん。
去年2014年の7月に待望の復刻にて『UN DEUX』(文・高山なおみ)をリトルモアより出版。
この際だからみんな紹介してしまえ!、と最近、MOROcraft店頭に並びました。
写真を撮るのが上手ではないので、この絵本の色や紙の質感が伝えられなくて残念!
作り手の皆さん、すみません。
とても繊細で優しく強く、静かな希望に燃え。。。あー伝えられない。
3冊ご紹介しています。是非、みなさんひとりひとり感じて下さい。
プレゼントとしても好評です。
①『UN DEUX』2014年 2008年に発売された絵本の復刻盤。表紙もぐっと印象的に。料理家 高山なおみさんのはじめての書き下ろし絵本。
(¥2200+税)
②『ブローチ』内田也哉子 2004年、初の書き下ろし。物語ページをめくるたび、胸がキュンとなる魔法の絵本 。「平成17年度講談社出版文化賞ブックデザイン賞」、「2005年ニューヨークADC賞・金賞」の受賞をはじめ、多方面よりご好評をいただき至宝の名作。
(¥1714+税)
③『ジャーニー』2012年、3人のコラボレーション。日本を代表する詩人であり、傑作絵本も数多く手がけてきた、長田弘。絵本『ブローチ』で世界の人々を魅了し続ける、デザイナー 渡邉良重。ヨーロッパなど国内外で高い評価をうける、ジュエリー作家 薗部悦子。
(¥2000+税)
『UN DEUX』
● 渡邉良重(わたなべ よしえ)アートディレクター、デザイナー。1961年山口県生まれ。DRAFTに25年間勤務したのち、2012年、植原亮輔氏と共に キギ を設立。主な仕事としてはD-BROSのプロダクトデザイン、une nana cool、PASS the BATONのアートディレクションなど。絵本『BROOCH』(文・内田也哉子)『UN DEUX』(文・高山なおみ)をリトルモアより出版。『BROOCH』は、ONE SHOW DESIGNやNY ADC賞で金賞を受賞。
● 高山なおみ1958年静岡県生まれ。レストランのシェフを経て料理家に。文筆家としての顔も持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)











● 内田也哉子…1976年東京生まれ。19歳で本木雅弘と結婚。現在ニ児の母。翻訳書に『たいせつなこと』(マーガレット・ワイズ・ブラウン著/フレーベル館)、『岸辺のふたり』(デュドク・ドゥ・ヴィット著/くもん出版)のペーパームービー』(朝日出版社)、『会見記』(リトルモア)がある。




●長田 弘(おさだ ひろし)詩人。1939年福島市生まれ。毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、講談社出版文化賞など受賞多数。詩集、エッセー集を多数発売し、絵本の翻訳も手掛ける。
● 薗部悦子(そのべ えつこ)ジュエリー作家。1955年東京都生まれ。石の扱い方に特徴がある「etsuko sonobe」のジュエリーブランドを展開。コンテンポラリージュエリーの制作を続け、作品はオランダやイギリス、そして国内のギャラリー、美術館などで発表している。2009年にオランダGalerie Marzee の「The Marzee Prize」を受賞





〒328-0037
栃木県栃木市倭町10-3
TEL/FAX 0282-21-8838
MOROcraft facebook https://www.facebook.com/morocrafttochigi


また北関東の栃木市も冷えてまいりました。
店でもストーブを焚いています。じっとしていると冷えるのでストーブの周りをうろうろしています。
明日4/8(水)は定休日です。宜しくお願いいたします。
さてMOROcraftには少しですが本がおいてあります。(新&古書)
相当、趣味はかたよっていますが。。。
個人的に好きなもので是非皆さんに知って頂きたいものばかりです。
少しずつ紹介できればと思っています。
まず今日はミナペルホネン皆川明さん。
雑誌GINZAがでて間もない頃、mina時代の皆川さんの日本家屋を改装されて住んでいた頃の自宅の写真が掲載されていました。
とても素敵でした。当時、独身で椅子が好きだった僕は皆川さんの部屋にあった天童木工のチークのアントラーというアームチェアが目に止まり、いまはなき代官山駅の横にあったエレファント&キャッスルで出会い衝動買い。今でも大事にしています。
そこからmina というブランドを知り、ものづくりの姿勢やショップの世界観に感銘し、スパイラルホールの「粒子」「進行中」などいつも妻と楽しみにしていました。今の大人気はご存知の通りです。
いつも穏やかでピースフル。だけどものづくりには妥協しない。
店づくり、スタッフさんの対応、言葉、色、アイデアすべてにおいて人を気持ちよく平和にしてくれるそんなミナペルホネン。小さな気持ちが大きく花開く瞬間に立ち会えるところ。
世界中の人に知ってほしいと心から思ってしまう。
僕の店では肝心の服やテキスタイルはまだ扱えないけど書物ならと思い、取り扱っています。
どうぞ手にとってごゆっくりご覧くださいね。





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空気も春です。
雨もしとしと。心地よい日のひかりです。


MOROcraftの店頭にもクイズが貼ってあるから町巡りを楽しんでくださいね。

今年はお店をはじめて初めての春なのでお店のBGMでかけることができます。
キースジャレットやharuka nakamuraと同じくらい大好きなCDアルバム。
「花とアリス」。
2004年公開の岩井俊二が音楽も担当したサウンドトラック


「2003年された短編映画をもとに、2004年長編映画として制作された。中学生の頃からの親友である花こと荒井花(鈴木杏)と、アリスこと有栖川徹子(蒼井優)の、入学した手塚高校の花の憧れの先輩、宮本雅志を巡る三角関係を描く。」
全編ピアノやストリングスでのサウンドトラック。
聴いていると流れる景色も変わります。
当たり前の毎日にロマンスが生まれます。
映画もおススメです。お店でも少数ですが販売しています。
視聴も気軽におっしゃってくださいね!
古道具・日用品
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TEL/FAX 0282-21-8838

