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『物売りの声がきこえる』再入荷しています。

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こんにちは。

栃木市ゆかりの美術家 鈴木賢二さん(1906ー1987)の小版画集 『物売りの声をきこえる』が再入荷しています。

同じ物売り、行商人としては無視するわけにはいきません。


ちょうど宇都宮市にある栃木県立美術館では「没後 30年 鈴木賢二展」が開催されています。

1/13(土)ー3/21(水・祝)

月曜休館


この本は鈴木賢二さんが病に倒れ60歳ころに故郷の栃木市にもどり右半身が不自由になり左手で版画を掘り続けていたころの作品です。幼少期の栃木市の日常や戦前の東京の東京の街頭で商売する人々の活気を思い出して掘った素朴なかわいらしい物売りたちの姿です。ホントにこんな人いたの?という人たちばかり。しゃぼんだま売り、引き出しの金具をカチャカチャ鳴らして売りに来たじょうさい屋(売薬の行商)、ブリキ屋、ホタル屋など。

またそれぞれの行商姿がキャッチー。

音や声、看板、屋台。

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鈴木賢二さんは1925年に東京美術学校の彫刻科に入学後、高村光雲に師事。戦前はプロレタリア美術や社会運動に熱中するも工芸や農村に生きる人々、都市の労働者たちに温かい眼差しと慈しみをもって深く捉え続けた方でもあります。

厳しい農村の日常や社会運動、中国、朝鮮、ソ連などの国際交流、政治的な時代に翻弄され、平和を目指す版画家として、えてして険しい表情の作品もつくってきた人ならでは人の目を楽しませてくれるユーモア溢れる版画であると僕はおもいます。

民藝という視点から鈴木賢二さんをみた場合、栃木市の地域の美術家として重宝もされていたようです。鹿沼市の川上澄生さん、のちの栃木県立美術館長や栃木第四小学校の校長になる塚田泰三郎さんやらと、柳宗悦さんや濱田庄司さんを招いて民芸座談会をしていたようです。


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1934年、農家の副業としての工業意匠を創案し、なんとやがて輸出を目指した。下都賀工芸同好会の創設に参加。土鈴などの工芸作品を残していて東京の三越本店の物産展ではとても好評。戦後、1954年、益子にいた鈴木賢二さんは雑誌「おもちゃ」刊行。全国の郷土玩具を紹介したるり、母体となる全国郷土玩具友の会は栃木の周囲にいた文化人らの句会からスタートしている。豆本の「益子茶ばなし」の連作は全ページ木版画。なかには益子の染色家 日下田博さんによる藍染を装幀に使ったものもある。

現在の益子陶器市のポスターで使用されている益子百態(版画)の作者、版画家 糸井哲夫さんは鈴木賢二さんのお弟子さんです。

鈴木さんも栃木市も面白いねー。

飽きないなー。栃木市。 



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*このブログの文章は一部「没後30年 鈴木賢二展」の図録から引用しています。


#物売りの声がきこえる #鈴木賢二 #鈴木解子 #没後30年鈴木賢二展 #栃木県立美術館


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by morocraft | 2018-01-30 18:35 | 民藝とこれから。 | Comments(0)