ふるもの紹介 益子・村田元さんの向付け MOROcraft blog/2015.11.06 Friday
2015年 11月 06日
今日は久々のふるもの紹介です。ハロービューティフル。
ご紹介するのは栃木県・益子の村田元さんの向付けです
高さ5.8~6センチ、口縁の一辺の長さ5.4~5.6センチ、高台径4~4.6センチ。側面にロウ抜きで文字が入っており、益子らしい釉薬。昭和30年代の作品かとおもいます。
日本酒を飲んでもこたつに入ってアイスクリームを食べても美味しいかもしれません。
村田元さんは1904年生まれ。もともとは画家志望で画家では食べれなくて終戦直後の頃、高名な浜田庄司を頼って益子に来ました。修行して独立し益子の北郷谷というところに登り窯を築きました。村田さんは出来上がった焼き物をリアカーで益子の街に運び売っていました。生活は大変だったようです。現在は三男の浩さんが後を継いでおられます。青年期は美術を学び日本プロレタリア美術家同盟の一員として画家として過ごしています。
浜田庄司の作品に衝撃を受け弟子入りし、益子に移って作陶生活を始めたのが40歳の頃。
人並みの生活が出来るようになったのは60歳を過ぎての頃だったといいます。
村田元の作品には高台の内側に「む」の字が記せられていますが
この銘に関して、柳宗悦から「民芸に銘はいらない。民芸の筋をはずれている」
と激しい批判を受けたそうですが、村田元は反論をすることもなく、その後も「む」の字を刻み続けました。
民芸ブランドの絶大な力からの批判にも屈しなかったわけですが、今回の向付けはおそらく料亭などからの注文
品のためいわゆる銘ははいっていません。
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